閑散期を乗り切るには?客足が落ち込む時期に行いたい飲食店の集客対策
飲食店における課題の一つとして、避けて通れないのが「閑散期」です。
繁忙期の年末年始が過ぎ去った時期はあらゆるサービス業が閑散期を迎えますが、その中でも飲食店は特に影響を受けやすく、客足がまばらになることで売上が一気に落ち込みやすくなります。
売上を安定して確保するには閑散期対策が非常に重要となりますが、どのようなことをしていけばいいのか分からないという方も多いかもしれません。
そこで今回は、閑散期を乗り切るための飲食店の集客対策をご紹介します。
目次
飲食店の閑散期はいつ?
飲食店では1年の間に「繁忙期」と「閑散期」が交互に訪れます。
一般的に繁忙期は、送別会や歓迎会が行われる3月から4月にかけての時期やクリスマスから年末年始にかけての時期に該当し、その他にも飲食店の立地や業態によってはゴールデンウィークや秋の行楽シーズンに繁忙期を迎えることもあります。
一方で、飲食店の閑散期は一般的に「1月」「2月」「8月」だと言われており、1月や2月は年末年始の繁忙期の反動によって客足が遠のく傾向にあり、さらにこの時期は寒い日が連日続くことで外出する人が減り、夜遅くまで出歩く人が少なくなることも理由として挙げられます。
8月はお盆で帰省する人が多く、旅行に行く人も多いことからオフィス街や住宅地など繁華街以外の立地に出店している飲食店は、集客が期待できなくなります。
飲食業界では2月と8月に特に売り上げが落ちる傾向にあることから「ニッパチ」という総称で呼ばれることがあり、安定して経営していくには、閑散期である2月と8月に如何にして売上を伸ばしていけるかが鍵と言われています。
閑散期の集客対策
閑散期に売り上げが落ちてしまうのは仕方がないと諦めてしまう方も多いかもしれませんが、工夫次第では客足を落とさずに集客でき、十分な利益を出すことができます。
そこで、効果的にお客さんを呼び込むことができる閑散期の集客対策をご紹介します。
1.イベントを実施する
飲食店においての集客方法として、特に効果が期待できるのがイベントを実施することです。
その時期に合わせたイベントや料理教室など、繁忙期には開催が難しいようなイベントも閑散期なら手軽に実施することができ、様々なイベントをこまめに行うことで新たな層を呼び込むきっかけを作ることができます。
2.期間限定メニューを販売
閑散期に多くのお客さんに来店してもらうためには、期間限定メニューを販売して、呼び込んでいきましょう。
その時期ならではの旬な食材を使ったメニューを展開し、さらに閑散期限定でお得なセットメニューを販売してみるのもいいかもしれません。
また期間限定メニューを販売する際には、「1日限定○食」などのように希少性をアピールしていくことで、そのメニューを目当てに来店してくれるかもしれません。
3.団体割引
閑散期に安定して利益を出すには、団体予約を1件でも多く獲得していくことが重要になります。
そこで企画したいのが、団体割引です。
人数が増えるほど割引度が上がるプランや、いつもよりお得に利用できる貸切プランなど、普段は実施していないような割引サービスを閑散期限定で実施し、他店よりもメリットがあることをアピールしていくことで多くの団体客を獲得できるかもしれません。
4.SNSで販促する
自分の店を多くの人に認知してもらうには、SNSを使って販促するのが最も効果的です。
メニューの写真を投稿したり、店内の雰囲気を撮影した動画を投稿したりと、来店したくなるような情報を定期的に発信し続けることで情報が拡散され、多くの人の目に留まるようになります。
また、SNSでクーポンを配布するのも集客効果があり、お得な情報を発信してアピールしていきましょう。
5.新メニュー試食会を行う
閑散期でも変わらず来てくれる常連の方々には、いつも以上に感謝を伝えていくことも大切です。
そこで、常連のお客様を招待して新メニュー試食会を開催してみるのはいかがでしょうか?
試食会を開催することでお客様から貴重な意見をもらうことができ、さらに常連のお客様とより信頼関係を築けるようになります。
6.いつもとは違う層を呼び込む
閑散期を活用し、普段はあまり来店しないターゲットを実験的に呼び込んでみることで集客につながることがあります。
例えば、オフィス街で男性客の利用が多い店舗の場合は、女性向けメニューを出す、ファミリー客が普段少ない店舗では、キッズ向けのメニューを新たに提供するのも良い方法です。
7.プレゼントサービス
閑散期にも関わらず来店してくれたお客様には、感謝を込めてささやかなプレゼントを贈ってみるのはいかがでしょうか?
例えば、気温が低い1月や2月の時期に寒い中わざわざ来てくれるお客さんにはホットドリンクのサービスを行ったり、雪が降った日には割引を行ったりと満足度を高めることでリピーターになってもらいたいですね。
さらに高い集客効果が期待できるのがスタンプカードです。
期間を設定し、その期間内に来店するごとにスタンプを押し、スタンプが溜まった方には無料食事券などをプレゼントすることで、スタンプを溜めることを目的に来店してもらえるようお客様の誘導を行います。
閑散期の間にしておきたいこととは?
閑散期の集客対策をご紹介してきましたが、閑散期に突入するとお客様の来店も少なくなりますが、忙しい時期にはできなかったことに取り掛かれるとも言えます。
飲食店にとって閑散期は充電期間でもあり、客足がまばらな時期だからこそ、再び訪れる繁忙期に向けての準備を行い、ピンチをチャンスに変えましょう!
そこで、閑散期の間にしておきたいことをピックアップしてご紹介します。
1.従業員のスキルを向上させる
飲食店において、従業員は共にお店を支えている大切な存在でもあることから、閑散期を活用して改めて従業員ひとりひとりがスキルを磨ける時間を作ってみるのもいいかもしれません。
ホールスタッフにはマニュアルを見直して、正しい接客を行えているかチェックし、調理スタッフには研修を行いスキルアップできるようアドバイスするなど、ひとりひとりの能力を高めていくことで業務効率が上がり、生産性の向上につなげていくことができます。
また、この時期に新たな従業員を採用するのも良い方法で、新人を繁忙期に向けて時間をかけて丁寧にトレーニングしていくことで、繁忙期に突入してもスムーズに対応できるようになります。
2.新メニューを開発する
リピーターを増やすには、新メニューを定期的に開発していくことも大切です。
1つのメニューを開発するにはアイデアだけでなく時間も必要になることから、閑散期を活用することでじっくりと新メニューの開発に没頭することができます。
新メニューのアイデアを探したいときに便利なのが、国内最大級の食品・食材の企業間取引サイトである『BtoBプラットフォーム 商談』内にある「レシピMart」です。
「レシピMart」では、様々な企業が提供するレシピを食材や季節、ジャンルで絞り検索することで、メニュー開発のヒントを見つけることができます。
3.仕入れ先を見直す
新型コロナ禍以降、肉や油を中心に食材の価格変動が激しく、仕入れコストを抑えるには定期的に仕入れ先を見直していく必要がありますが、お店が忙しく見直す時間を確保できないという飲食店も多いかもしれません。
しかし、閑散期なら普段は忙しい飲食店でも少し余裕ができるようになり、この機会を活用して仕入れ先を見直していくのもいいでしょう。
仕入れ先を見直したい際に便利なのが『BtoBプラットフォーム 商談』の「仕入コストダウン機能」です。
この機能を利用すれば、食材の平均的な仕入れ相場を簡単に把握することができ、手軽に仕入れ先を見直すことができます。
「仕入コストダウン機能」は新たに仕入れる食材の適正価格を調べたいときにも活躍し、今後のメニュー開発に役立てることも可能です。
4.店舗を改装する
顧客満足度を高めるには、料理の質だけでなく、清潔感があり、快適に利用できる店舗を心がけていく必要がありますが、老朽化によって壁や床などが古びてくることで、人によっては居心地が悪く感じることもあります。
そこで閑散期を利用して、店舗を改装し、イメージアップを図ってみるのもおすすめです。
また店舗の改装はお客様に見られる場所だけでなく、厨房や水回りの設備もリフォームすることで、従業員の業務効率が上がる場合もあり、必要であれば設備の改装も検討しましょう。
また、改装と同時に長期間使用している古くなった食器やメニューブック等の備品もこの機会に買い替えることでより清潔な印象を与えることができます。
まとめ
今回は、閑散期を乗り切るための飲食店の集客方法などの対策をご紹介しました。
閑散期は繁忙期への準備期間でもあり、新しいことを試せるチャンスでもあります。
紹介した集客対策は飲食店の業態によって向いていない場合もあるため、自分の店にとってメリットがありそうかよく判断してから行ってみてください。
今回紹介した集客などの方法を実践して、閑散期を上手く乗り越えていきましょう。
監修者
アートアンドヘルスケア株式会社
代表取締役
『「いいもの、いい会社」を広める支援することで、世界を一歩前進させる!』という想いで「食品、サプリメント、化粧品等で累計500億の販売してきたノウハウ」を提供しているコンサルタントEC売上4000万を1年半で1億2000万に。【年商3億→年商100億などの実績あり】
集客法、リピート促進法(ファン作り)、また販売のシステム化のアドバイス、実装までを支援してます。