紀伊水道でとれた絶品水産物が多い徳島県

紀伊水道でとれた絶品水産物が多い徳島県

四国地方の東側に位置する徳島県は、西日本有数の山地が多い瀬戸内海と紀伊水道を結ぶ鳴門海峡に面し、自然が多いことで知られる県です。

温暖な気候の土地では鳴門金時をはじめとしたさまざまな農作物が栽培され、阿波牛やすだち牛などのブランド黒毛和牛も育てられています。

さらに瀬戸内海から紀伊水道へと続く海では、特産のハモを含めた数多くの魚介類や青のりやわかめなどの海藻がとれ、水産加工業も盛んに行われています。

徳島県は鳴門わかめ、すだちといった全国的に有名なブランドの特産物がある一方で、あまり知名度のない特産物も数多くあり、おいしさをアピールしていくことで全国の飲食店へ新規開拓営業を行うことも可能でしょう。

しかし、これまでに販売したことのなかった関東以北などの地域に徳島県産の食材を売り込んでいくには、何から始めればいいのでしょうか。

なると金時、鳴門らっきょなどの徳島県の野菜を売り込んでいくには?

なると金時、鳴門らっきょなどの徳島県の野菜を売り込んでいくには?

県域の約8割が山地で占められている徳島県では広大な自然環境を活かし、あらゆる地域で多種多様な農産物の生産が行われています。

徳島県のブランド農産物「なると金時」

その中でも、徳島県を代表するブランド農産物の一つとして知られるのが、さつまいもの「なると金時」です。

「なると金時」は高知県の高系十四号の改良種として平成19年4月に地域団体商標に登録され、徳島北東部の鳴門市や徳島市、板野郡といった砂地で作られるさつまいものみが「なると金時」を名乗ることができます。

中身が黄金色であることからその名が付けられた「なると金時」は、他の品種のさつまいもより甘みがあるのが特徴で、貯蔵するほど甘みが増すことから収穫から2~3か月後の時期が最も美味しく食べることができます。

さつまいもは幅広い年代から人気が高く、さらに近年ではスイートポテトや芋けんぴなど様々なさつまいもスイーツが注目されていることから、「なると金時」のようなブランドのさつまいもは、遠方からでも取り寄せたいという飲食店も多くいることでしょう。

徳島県の有名特産品「鳴門らっきょ」

徳島県には魅力的な離島が数多く点在しており、各島々では農産物の栽培が盛んに行われていますが、中でも徳島県最北東部の鳴門市大毛島の有名特産品として知られるのが「鳴門らっきょ」です。

大毛島の砂地畑で栽培されている「鳴門らっきょ」はミネラル豊富な銀砂(ぎんしゃ)によって育てられており、それによって一般的ならっきょうよりも色白でシャキシャキとした食感を楽しむことができます。

サイズが小粒なのでカレーライスなどの付け合わせにも適しており、他にも天ぷらや炒め物に使うことも可能です。

鳴門らっきょは毎年5月から6月にかけて出荷されており、甘酢漬けや塩漬けにして食べるのがポピュラーですが、生のまま刻んで薬味として使うこともできます。

鳴門らっきょのような栽培に適した好環境で作られている特産品は、食材の品質や安全性を重視したいという飲食店からニーズが高く、自然派食堂のような食材にこだわる飲食店を中心に売り込んでいくことで新規開拓を図れるかもしれません。

すだち、十万みかんなどの徳島県の果物を売り込んでいくには?

すだち、十万みかんなどの徳島県の果物を売り込んでいくには?

徳島県の香酸柑橘類「すだち」

徳島県には他の地域ではほとんど生産されていないような希少性のある農産物があり、その中でも徳島県を代表する香酸柑橘類として有名なのが「すだち」です。

すだちは、すがすがしい香りと爽やかな酸味が特徴で、ビタミンCの含有量はレモンよりも多く、果皮はすりおろして薬味として使用することもできます。

ほぼすべての生産が県内で行われているすだちには春から夏にかけて出荷される「ハウスすだち」や夏から秋の時期に出荷される「露地すだち」、秋から冬にかけて出荷される「冷蔵すだち」というように年間を通して出荷されており、栽培方法によって香りや酸味が若干異なるのも特徴的です。

豊かな酸味と爽やかな香りでどんな料理も繊細に仕上げることできる、すだちのような香酸柑橘類は、高級料亭などのワンランク上の料理を提供している飲食店を中心に高いニーズがあり、その上、和洋問わず様々な料理に取り入れられることから大きなビジネスチャンスを秘めています。

徳島県産のすだちは、かぼすよりも酸味がさっぱりとしているため、素材をより活かした日本料理に適しており、さらに松茸とも相性が良いことから、東京をはじめとした都市部の飲食店に他の香酸柑橘類との違いや特徴をアピールしていくことで契約に繋がる可能性があるといえます。

徳島県の「十万(じゅうまん)みかん」

また、温暖な気候である徳島県では様々な品種のみかんを生産しており、その中でも注目したいのが「十万(じゅうまん)みかん」です。

徳島県の唯一の村である佐那河内村で栽培されている十万みかんは、数あるみかんの品種の中でもシーズンで最も遅く収穫される”晩生みかん”で、秋に収穫された後に倉庫で数ヵ月間貯蔵し、酸味を十分に抜いてから出荷されます。

十万みかんは、一般的なみかんよりも糖度が高いことから、高級みかんとして親しまれており、さらに皮に厚みがあるので長期保存が可能で、鮮度を重視する飲食店にも向いている品種となっています。

糖度の高いみかんは、スイーツメニューにも取り入れやすいことから、飲食店からも高い支持があり、十万みかんのような果物を飲食店に売り込みたい場合、フルーツを使ったメニューに力を注いでいる飲食店をターゲットに売り込んでいくのがいいかもしれません。

赤舌平目、アオリイカなどの徳島県の水産物を売り込んでいくには?

赤舌平目、アオリイカなどの徳島県の水産物を売り込んでいくには?

徳島県は農業だけでなく、漁業も盛んに行われています。

内海性の播磨灘や二大河川の流入によって豊富な栄養に恵まれた紀伊水道を中心に、海域の特性によってタイやタチウオなどの漁船漁業が行われており、さらに近年では養殖漁業も盛んです。

徳島県の人気水産物「赤舌平目」

そんな徳島県の水産物の1つとして人気があるのが「赤舌平目」です。

ヨーロッパでは高級魚として扱われている赤舌平目は、淡泊な味で癖も無い為、ムニエルに最適で、刺身でもおいしく食べることができます。

赤舌平目はフランス料理に欠かせない食材でもあることから、赤舌平目を売り込みたい場合、フランス料理店にターゲットを絞って売り込んでいくのもいいかもしれません。

徳島県のブランド水産物「アオリイカ」

さらに、徳島県のブランド水産物として根強い人気を誇るのが「アオリイカ」です。

徳島県のアオリイカは透き通るような美しい見た目を持ち、胴長サイズは最大で50cmにもなることから、「イカの王様」と称されています。

強い甘みとモチモチとした食感を楽しむことができ、刺身にはもちろん、天ぷら、干物、炒め物など様々な料理に使うことができます。

アオリイカは水揚げされると水槽に入れられ、出荷されるまで活魚の状態でいるので鮮度が良い状態で卸すことが可能となっており、鮮度の良い魚介類を使いたいという飲食店のニーズにも応えることができます。

阿波とん豚、阿波尾鶏などの徳島県の畜産物を売り込んでいくには?

徳島県は古くから酪農、肉用牛、養豚、養鶏等の様々な畜産業が盛んに行われており、数多くの畜産ブランドも展開されています。

徳島県の高級ブランド豚「阿波とん豚」

ブランド畜産と言うと牛肉をイメージする方も多いかもしれませんが、ブランド豚も注目を集めており、徳島県では「阿波とん豚」と呼ばれる独自の高級ブランド豚を生産しています。

「阿波とん豚」はイノシシの特徴を持った豚で、豚肉よりもジューシーで、脂肪に旨みがあるとされるイノシシと豚を何世代にもわたり交配を行ったことで、イノシシの特徴を持つ豚の開発に成功しました。

阿波とん豚は肉の香りを良くするためにハーブを与えており、さらに1頭毎に生産に関する履歴を管理するなど、トレーサビリティへの対応も徹底して行われています。

阿波とん豚は徳島県のオリジナルのブランド豚として、食品業界からも注目を集めており、阿波とん豚にしか無い特徴や他のブランド豚との違いをアピールしていくことで、ライバル店と差別化を図る為により美味しく話題性のある豚肉を仕入れたいという飲食店を中心に興味を持ってもらえることでしょう。

徳島県のブランド鶏「阿波尾鶏(あわおどり)」

さらに徳島県にはユニークなネーミングで親しまれている「阿波尾鶏(あわおどり)」と呼ばれるブランド鶏があります。

「阿波尾鶏」は、徳島の伝統文化である「阿波踊り」から名付けられ、長年の研究開発の末、平成2年から販売を開始しました。

阿波尾鶏は低脂肪で適度な歯ごたえがあり、その上豊富なうまみ成分が含まれているのでシンプルな味付けの料理にも適しており、県内には焼き鳥店など数多くの飲食店で阿波尾鶏を使った料理が提供されています。

阿波尾鶏のようなインパクトのある名前のブランド鶏は売り出せば競合店との差別化につながるため比較的ニーズが高く、普段から地方の優れた特産品を使用している飲食店は購買意欲が高いことから興味を持ってもらいやすいので、新規見込客の開拓から始め、計画的に営業していくことで販売先の開拓をしていくことができるでしょう。

まとめ

今回は、徳島県の食材を日本全国の飲食店へ売り込んでいくためのポイントをご紹介しました。

徳島県には個性豊かな青果や畜産物が見られ、新規見込客開拓につながる可能性が高いことから、これまで積極的に営業をしてこなかった企業も、東京以北の地域に向けてPRしていくことで、ビジネスチャンスを掴む機会が生まれます。

徳島自慢の特産品を日本全国の人々に向けて広めていきましょう。

監修者

アートアンドヘルスケア株式会社 代表取締役 森下浩隆(もりしたひろたか)

アートアンドヘルスケア株式会社

代表取締役 森下もりした浩隆ひろたか-Morishita Hirotaka-

『「いいもの、いい会社」を広める支援することで、世界を一歩前進させる!』という想いで「食品、サプリメント、化粧品等で累計500億の販売してきたノウハウ」を提供しているコンサルタントEC売上4000万を1年半で1億2000万に。【年商3億→年商100億などの実績あり】
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