養殖ハマチから高級果物まで!オリーブ大国・香川県自慢の特産物

養殖ハマチから高級果物まで!オリーブ大国・香川県自慢の特産物

四国地方の北東部に位置する香川県は、県のプロジェクトで「うどん県」を宣言するなど、讃岐うどんのイメージが強いですが、他にも瀬戸内海で水揚げされる水産物から、恵まれた気候を生かして生産されている農産物、さらに銘柄黒毛和牛や銘柄黒豚、銘柄鶏などの畜産物も数多く育てられています。

香川県産にはユニークな食材が多く、日本全国に顧客を開拓できる可能性が十分にあります。では、これまで縁のなかった地域にどのようにして売り込んでいけばいいのでしょうか。

これから香川県の食材を全国の飲食店に売り込んでいくために、販路開拓について考えていきましょう。

香川県で有名な野菜とは?

香川県で有名な野菜とは?

香川県は、耕作面積は少ないものの、温暖な気候に恵まれていることから、県内の至る場所で様々な種類の農産物が生産されています。

その中から、香川県を代表する有名な野菜をご紹介します。

生産量日本一! 砂地地帯で栽培される「金時にんじん」

江戸時代初期に中国から伝わったといわれている「金時にんじん」は、香川県では昭和初期頃から栽培がスタートしました。今では香川県が「金時にんじん」の生産量全国トップを誇り、生産シェアは約8割を占めています。

「金時にんじん」は細長いスラっとした姿と鮮やかな赤色で西洋のにんじんと見た目が大きく異なるのが特長で、味も西洋のにんじんと比べて甘味が強く、柔らかさがあります。

一般的におせち料理に使われることが多い「金時にんじん」ですが、スープやシチューといった素材の甘さを活かせる洋食にも適しており、幅広い料理に活用することが可能です。

安心・安全にこだわった「香川県産にんにく」

香川県のにんにくは生産量が青森県に次いで全国第2位ですが、シェアは5%程度と少なく、他地域のスーパーに出回ることはほとんどありません。

「香川県産にんにく」は暖地系のにんにくで、寒い地域で栽培される寒地系のにんにくより粒が小さいながらも身がびっしりと詰まり、香りが強めで味わいも濃厚です。

さらに「香川県産にんにく」は栽培方法にこだわりがあり、最初に芽が上の方向に出るように一つひとつ手植えを行い、その後は芽が伸びる度に土寄せを行うなど、手間ひまかけて育てており、大量生産しないからこそ、高品質なにんにくを届けることができます。

日本最長アスパラガス「さぬきのめざめ」

「さぬきのめざめ」は、香川県内で栽培されている香川県オリジナル品種のアスパラガスです。

「さぬきのめざめ」は全長が大きいもので50㎝あり、一般的な品種のアスパラガスよりも2倍以上の長さで、日本最長級のアスパラガスと言われています。

アスパラガスは太いほど甘く柔らかさがあると言われていますが、「さぬきのめざめ」は極太で根元まで柔らかく、焼き物からスープまで幅広い料理に使うことができます。

「金時にんじん」「香川県産にんにく」「さぬきのめざめ」のような品質の高い野菜を飲食店に向けて売り込んでいくには、使用する食材にこだわりを持っている飲食店などをターゲットにして、香川県が美味しい野菜が育つ、恵まれた栽培環境があることや、品種の優れた点をアピールしていくといいでしょう。

香川県で今注目の果物とは?

香川県で今注目の果物とは?

瀬戸内海に面している香川県では、こだわりの果物を数多く生産しており、全国に出荷されているブランド果物も数多くあります。

その中から、今注目の香川県産の果物をご紹介します。

香川県を代表する高級柑橘類「不知火」

香川県の高級柑橘果物として高い人気を誇る「不知火(しらぬい)」は、直径8cm~10cm程度と一般的なみかんより少し大きく、香りがよいだけでなく、甘味と酸味のバランスに優れ、そのまま食べるだけでなく、絞ってジュースにしても絶品の美味しさです。

「不知火」は毎年、2月中旬から3月上旬にかけて出荷されますが、近年では収穫された不知火を1個ずつフィルムで包装し、低温貯蔵することで長期の保存が可能となり、7月中旬頃まで出荷ができるようになりました。

香川県では県で認定した生産者が栽培し、糖度などの一定の品質基準を満たした果物は「さぬき讃フルーツ」としてオリジナルのロゴマークを付けて販売することが可能で、香川県産の一部の不知火は「さぬき讃フルーツ」として販売されています。

香川県が生んだ秀品キウイ「さぬきゴールド」

香川県オリジナル品種の「さぬきゴールド」は香川県の農業試験場府中果樹研究所が開発したキウイフルーツで、平成17年に品種登録された比較的新しい品種です。

「さぬきゴールド」は世界最大の大きさを誇るキウイフルーツとも言われており、一般的なキウイフルーツよりも甘味が強めで酸味が少ないことから、キウイフルーツ特有の酸味が苦手な人からも人気が高く、認知度も年々急上昇しています。

黄金色の果肉を持っている「さぬきゴールド」は美しい見た目だけでなく、ビタミンCが一般的なキウイフルーツの約3倍も含まれているなど豊富な栄養素も魅力的となっています。

日本最大のオリーブ農園で栽培された「香川県産オリーブ」

香川県は日本のオリーブ栽培発祥の地として知られる小豆島があり、さらに香川県の県花・県木にオリーブが選ばれているなど、オリーブと深い関わりがあります。

小豆島を中心に、香川県では県内の様々な地域でオリーブ栽培を行っており、オリーブオイルやオリーブ漬け、オリーブペースト等、様々なオリーブ製品を展開し、安全性と高い品質で全国に多くのファンを獲得しています。

「不知火」「さぬきゴールド」「香川県産オリーブ」のような人気上昇中で話題性の高い果物を売り込んでいく際には、人気の理由や一般的な品種との美味しさの違いなど、他には無い独自の魅力をPRしていきましょう。

香川県のご当地水産物

香川県のご当地水産物

瀬戸内海の北東部に位置する香川県は播磨灘、備讃瀬戸(びさんせと)、燧灘(ひうちなだ)の3つの海域に面しており、恵まれた漁業環境を生かして様々な海面漁業が行われています。

さらに、香川県は世界で初めてハマチの養殖に成功したことからハマチ養殖発祥の地としても知られ、ブリや海苔などの養殖業も盛んに行われています。

そんな香川県が誇るご当地水産物をご紹介しましょう。

香川県の秋の味覚「オリーブハマチ」

香川県オリジナルのブランド魚として近年、注目を集めている「オリーブハマチ」は香川県産を主とするオリーブ葉の粉末を加えた餌を与えて育てた養殖ハマチです。

オリーブ葉には、抗酸化作用の高いポリフェノールの一種である「オレウロペイン」が豊富に含まれており、オリーブ葉を与えられて育つハマチは、一般的な養殖ハマチよりも血合いの変色するスピードが遅いため、鮮度の高い状態を保って安定した出荷ができるというメリットがあります。

さらに、オリーブ葉を与えることで、脂がさっぱりとした爽やかな味わいになり、刺身を美味しく食べることができます。

震災をきっかけに誕生した「讃岐さーもん」

「讃岐さーもん」は引田、鴨庄、直島の3地区で海面養殖によって生産されているトラウトサーモン(海面養殖ニジマス)で、香川県のオリジナルブランド水産物として人気を集めています。

香川県では2011年よりトラウトサーモンの養殖が始まりましたが、養殖を始めるきっかけとなったのが記憶に新しい東日本大震災です。

東日本大震災により、東北沿岸部のサーモン養殖漁場が打撃を受けたことで生産が困難になっていたところ、香川県の漁業関係者が被災地支援の意味も込めて稚魚を購入したことがきっかけとなり、トラウトサーモンの養殖がスタートしたという経緯があります。

「讃岐さーもん」はシナモンやジンジャーといった、4種類のスパイスをブレンドした専用飼料を与えて育てており、スパイスを与えることで生臭さが軽減し、脂肪の酸化を抑えています。水揚げ後はすぐ活け締めにして出荷するため、鮮度が高い状態で消費者に届けることができます。

春を告げる魚「いかなご」

「いかなご」は、細長い体形が特徴のスズキ目イカナゴ科の小魚で、主に岡山県と香川県の間の海域である備讃瀬戸で水揚げされています。

漁獲量は年々減少傾向にある「いかなご」ですが、香川県は北海道に次ぐ全国シェア2位と漁獲量が多く、冬の終わりから春にかけて漁獲のピークを迎えることから春の訪れを告げる魚としても有名です。

「いかなご」は水揚げ後、釜揚げに加工されて売り出されることが多く、稚魚は醤油や砂糖で煮た「くぎ煮」に使われています。

「オリーブハマチ」「讃岐さーもん」「いかなご」のような独自のブランド水産物を扱っており、今後、全国の飲食店に販路開拓していきたい場合、美味しさに加えて、ブランドが誕生した経緯なども併せて紹介することで、買い手により興味をもってもらえることでしょう。

香川県産で人気のある畜産物

香川県産で人気のある畜産物

香川県では、大規模ではないものの県内の至る場所で畜産業が行われており、高品質なブランド畜産物もあります。

その中から、人気の畜産物をご紹介しましょう。

旨味と甘みを堪能できる「オリーブ夢豚」

「オリーブ夢豚」とは香川県のブランド豚「讃岐夢豚」にオリーブ果実由来の飼料を与えて育てた銘柄豚です。

「讃岐夢豚」はジューシーでコクがある味わいを堪能できる高品質な黒豚で、この「讃岐夢豚」にオリーブを与えると、旨みや甘みが高まった「オリーブ夢豚」になります。

「オリーブ夢豚」の脂身はあっさりとしているので、角煮やとんかつなどの厚みのある豚肉料理に適しており、さらに旨味もしっかりあるのでシンプルな味付けの肉料理にも向いています。

オリーブ夢豚に続く新ブランド、オリーブ地鶏「瀬戸赤どり」

オリーブ地鶏「瀬戸赤どり」は「オリーブ夢豚」に続く香川県の新ブランド畜産物として誕生しました。赤どりの一種、ロードアイランドレッド種に年月をかけて改良を加え、オリーブを配合した飼料を与えて育てた銘柄鶏です。

オリーブを与えられた鶏はアミノ酸の1つで、甘みを持つ「グリシン」と、貝類にも多く含まれるうま味成分の「コハク酸」が、与えられていない鶏よりも多く含まれていることが研究によってわかっており、2つの成分の相乗効果で豊かな美味しさを持っています。

また、「瀬戸赤どり」は、工夫された飼料により低脂肪で、サラダチキンや蒸し鶏といったヘルシーな料理に適しているだけでなく、うま味が豊富に含まれているのでシンプルな味付けの料理とも相性が抜群です。

美味しいだけでなく環境にも優しい「小豆島オリーブ牛」

オリーブの島として知られる小豆島の銘柄黒毛和牛「小豆島オリーブ牛」は、香川県の小豆島・小豊島の指定牧場だけで生産されています。香川県が振興してきた銘柄牛「讃岐牛」に、オリーブオイルの搾油後に廃棄される搾りかすから作られた飼料を与えて育てた結果、平均的な和牛よりオレイン酸や抗酸化作用を持つ成分が多いことが確認されました。

牛肉の全国品評会で「オレイン酸測定値」が審査に加わってから「小豆島オリーブ牛」は知名度・ブランド力ともに上がりました。悪玉コレステロール値を下げる力があるとされるオレイン酸が多い脂は融点が低いため、「小豆島オリーブ牛」は口溶けがよく、胃もたれしにくいという特長があります。

「小豆島オリーブ牛」は、産業廃棄物として問題になっていたオリーブオイルの搾りかすを有効利用したことで、環境に優しい牛肉としても注目を集めています。

「オリーブ夢豚」オリーブ地鶏「瀬戸赤どり」「小豆島オリーブ牛」のような、産地ならではの豊かなストーリーがある畜産物は、全国的な知名度を上げる伸びしろが大きいので、味や栄養的なメリットも含めて売り込んでいくといいでしょう。

まとめ

まとめ

香川県の食材を日本全国の飲食店へ売り込んでいくには

①栽培方法や与えている飼料など他とは違う魅力やポイントをアピールして認知度アップを図る

②使用する食材にこだわりを持っている飲食店にターゲットを絞って売り込んでいく

この2つのポイントを参考にして、ぜひ実践してみてください。

香川県は、特にオリーブを飼料として与える畜産物や養殖魚に健康志向の消費者を引き付ける要素があり、全国的に人気が高まるポテンシャルを秘めているといえます。

香川県が誇るこだわりの食材を全国の飲食店に使ってもらうため積極的にPRして販路を開拓していきましょう。

監修者

アートアンドヘルスケア株式会社 代表取締役 森下浩隆(もりしたひろたか)

アートアンドヘルスケア株式会社

代表取締役 森下もりした浩隆ひろたか-Morishita Hirotaka-

『「いいもの、いい会社」を広める支援することで、世界を一歩前進させる!』という想いで「食品、サプリメント、化粧品等で累計500億の販売してきたノウハウ」を提供しているコンサルタントEC売上4000万を1年半で1億2000万に。【年商3億→年商100億などの実績あり】
集客法、リピート促進法(ファン作り)、また販売のシステム化のアドバイス、実装までを支援してます。

 
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